全国の民生委員・児童委員の皆様へ
新型コロナウイルスによる感染が国内ほぼ全域に拡大し、外出自粛を促す自治体のメッセージや報道に触れる毎日です。全国に拡大された政府の緊急事態宣言は、専門家の意見をもとに、さらに延長することとなりました。
私たち民生委員・児童委員は、地域に暮らす方がたに声をかけ、生活を見守りながら多くの関わりを積み重ねてきました。
ひとり暮らしの方、高齢者世帯、障がいがある方、ひきこもりがちな方、ひとり親や子育てに悩みがある家庭、外国にルーツがある家庭など、地域のなかで支えが必要な方がたの生活に寄り添う毎日です。
現在の思いどおりに活動できない日々は、歯がゆく、もどかしいお気持ちであろうと拝察します。
地域住民の一人ひとりを大切に思う皆様の気持ちは、地域の人と人をつなぎます。
私たちが日々の活動で紡いだ関係性には、緊急事態宣言下でも、見守りや声かけが必要な方がたとつながることができる『強さ』があります。
この難局の終息まで心ひとつにともに立ち向かいましょう。
〇ご自身とご家族の安全が最優先です。活動や協力はご無理のない範囲で。
〇日頃見守りや声かけをしている世帯で気がかりなことや確認する必要がある場合は、行政機関や社協、専門機関、要保護児童対策地域協議会などにつなぎ、それぞれの地域の支援のネットワークを活用して支えましょう。
〇今はできるだけ、手紙や電話、さらには、電子メールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用し、つながりましょう。
〇お宅を訪問する場合は、前後に電話をかけ玄関先にメッセージを置く、顔を合わせる時にはマスクの着用や一定の距離を置くなど、お互いの感染予防に配慮した行動を工夫しましょう。
〇地域の状況によっては、徐々に小規模な会合は可能とする動きもあります。定例会やサロン活動等の再開にあたっては、行政や市町村民児協とも十分に協議し、感染予防(三つの密〈密閉 密集 密接〉を避ける環境づくり等)や、個々の民生委員・児童委員及び参加者の意向や状況を十分に配慮した、無理のない取組みにしてください。
令和2年5月7日
全国民生委員児童委員連合会 会長 得能金市