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児童虐待をめぐる動向について~本年上半期における警察から児童相談所への通告状況等|全国民生委員児童委員連合会

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児童虐待をめぐる動向について~本年上半期における警察から児童相談所への通告状況等

2017.09.25

児童虐待は依然、深刻な状況にあり、そうした状況を示す数値が警察庁、厚生労働省から公表されています。
とくに、昨年度から本年度にかけての動向として、子どもの面前での暴力行為(面前DV)による「心理的虐待」が大きく増加しています。

 

1.本年(平成29年)上半期の警察による児童虐待への対応状況(警察庁)

本年上半期(1月から6月)に全国の警察が虐待の疑いがあるとして児童相談所に通告を行った18歳未満の児童数は3万262人で、前年比23.5%増となっています。5年前の平成24年の上期が7,271人であったことと比較すると4.1倍であり、警察への通報の増加とともに、警察も積極的に児童相談所に通告を行っている状況が明らかとなっています。虐待の種類別の状況は以下のとおりであり、とくに心理的虐待が大きな割合を占めています。
①身体的虐待         5,723人(18.9%)
②性的虐待            97人 (0.3%)
③怠慢・拒否(ネグレクト)  3,036人(10.0%)
④心理的虐待         21,406人(70.7%)
(うち、「面前DV」     13,859件(45.8%))

 

◎詳細はこちら(警察庁ホームページへ)

2.平成28年度の児童相談所における児童虐待相談対応件数等(厚生労働省)

昨年度(平成28年4月~29年3月)、全国210か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は12万2,578件(速報値)で、前年度(10万3,286件)比18.6%増と過去最高を更新しました。増加の要因としては、児童相談所の共通ダイヤル「189」の浸透、面前DVを心理的虐待と位置づけたこと、さらに警察からの通告の増加等が考えられています。

 

◎詳細はこちら(厚生労働省ホームページへ)

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