10月15日(木)・16日(金)の両日、全民児連では、富山県(富山市、高岡市)において、全国社会福祉協議会、厚生労働省、地元富山県民児協などとともに、第84回となる全国民生委員児童委員大会を開催しました。
昭和29年以来、61年ぶりに富山県での開催となった本大会には全国から約3,500名の民生委員・児童委員が参加、初日の式典では、富山県民児協の得能金市会長の開会挨拶に続き、全民児連の堀江正俊会長が式辞において、明後年の民生委員制度創設100周年に向け、多くの先達の思いを引き継ぎつつ、多様化する地域住民の課題に向き合い、民生委員・児童委員活動のさらなる充実に取り組んでいく決意を述べました。
続く主催者挨拶においては、民生委員・児童委員の委嘱者である塩崎泰久厚生労働大臣が、民生委員児童委員信条にふれつつ、地域社会の健全な発展には民生委員・児童委員の存在が不可欠として、「その自負と誇り、自信をもって地域づくりのために頑張っていただきたい」と民生委員・児童委員への期待が述べられました。
特別講義では「“クロヨン”が遺したもの-志の連鎖-」と題して、富山県出身の㈱熊谷組相談役 大田弘氏より、戦後日本の一大事業であり難工事であった黒部川第四発電所建設工事(黒四(クロヨン)プロジェクト)を成功に導いたリーダーたちの秘話が紹介されました。
式典では大会宣言が採択され、住民が直面する課題が多様化するなか、支援を必要とするすべての人びとが孤立することなく、早期に適切な支援につながるよう、全国23万人の民生委員・児童委員が一丸となってさらなる取り組みを進めていくことが確認されました。
翌日は、富山市内および隣接する高岡市内において10会場での活動交流が行なわれ、高齢者、障がい者、子育て家庭、生活困窮者への支援、また子どもの貧困対策、民生委員・児童委員の活動環境整備などをテーマに、各地の民児協の事例発表を中心として、協議、情報交換が行なわれました。
とくに、第10集会では、「これからの民生委員活動のために100年の歴史に学ぶ」として、済世顧問制度に遡る民生委員制度の100年を振り返りつつ、これからの委員活動の方向性や期待されるものについてシンポジウムが行なわれました。
本大会の概要については、「ひろば」の来年2月号を特集号として、増ページにてご紹介します。
平成27年度 第84回全国民生委員児童委員大会
○式辞 堀江 正俊 全民児連会長
○主催者挨拶 塩崎 泰久 厚生労働大臣
○大会宣言
第84回全国民生委員児童委員大会から