全国社会福祉協議会

第83回全国民生委員児童委員大会(和歌山県・和歌山市)|全国民生委員児童委員連合会

全民児連からのお知らせ

第83回全国民生委員児童委員大会(和歌山県・和歌山市)

2014.11.27

去る10月23日(木)・24日(金)の両日、全民児連では和歌山県和歌山市において、厚生労働省や和歌山県民児協、和歌山市民児協等とともに第83回全国民生委員児童委員大会を開催しました。大会には全国から3,000名を超える民生委員・児童委員が集い、初日は式典、特別講義、翌日は8施設10会場での活動交流集会が行なわれました。

初日の式典においては、全民児連・堀江正俊会長が式辞において、全国各地で相次いだ自然災害による被災地へのお見舞いとともに、発生から3年7か月が経過するも厳しい状況下で活動している東日本大震災被災地の委員に対する謝辞を述べました。
続いて、年間1万人に及ぶ行方不明認知症高齢者の存在、相次ぐ子どもの犯罪被害のほか、社会的孤立や経済的困窮などの複合的な課題を抱える人びとの増加にふれ、「より積極的な住民参加を得た見守りや日常生活支援の地域ネットワークの構築による地域力の強化が重要」と述べました。そして、「地域住民の「心のよりどころ」になり、「見守り」、「発見」、「受け止め」そして必要な手立てに「つなぐ」こと」が民生委員・児童委員の使命であり、寄せられる大きな期待に応えていくことが大切と述べました。
さらに、平成29年の民生委員制度創設100周年という大きな節目を民生委員制度の一層の発展の機会とすべく、「全国23万人の委員全員が参加し、民生委員活動に対する住民の皆様からご理解とご支援をいただけるよう取り組みを進めてまいりたい」と述べました。

式典には主催者として、塩崎恭久厚生労働大臣の代理として村木厚子事務次官、仁坂吉伸・和歌山県知事、尾花正啓・和歌山市長などが登壇、それぞれのあいさつののち、全民児連会長表彰が行なわれ、本年度は75の民児協、682名の民生委員・児童委員が受賞されました。

平成26年全国大会 斉唱 特別講義では、2歳の時に病気により視力を失いながらも、全盲のチャレンジャーとして津軽海峡横断リレーやキリマンジャロ登頂などさまざまな企画に挑戦し、現在はシンガーソングライターとして活躍している立木早絵氏から「さらなる一歩を踏み出そう!」というテーマで、講演、ピアノの弾き語りの披露がありました。

そして、民生委員・児童委員活動を取り巻く状況や直面する課題を踏まえ、今後の活動に向け、全民児連・長谷川正義副会長から、「大会宣言(案)」が示され、参加者の賛同により採択されました。

 

平成26年全国大会 活動交流集会1 第2日の活動交流集会では、「生活困窮世帯の相談支援活動の推進」をテーマとした第1集会では、来年4月に施行される生活困窮者自立支援制度の概要や民生委員・児童委員活動との関係などについて、モデル事業を実施している社協からの報告も得ながら、課題を抱える人びとの早期発見や相談支援に積極的に取り組んでいく必要性についてあらためて理解する機会となりました。

 

平成26年全国大会 活動交流集会9 また、第9集会では、本年4月に取りまとめられた厚生労働省「民生委員・児童委員の活動環境の整備に関する検討会」報告書を踏まえつつ、社協や行政との効果的な役割分担による活動事例やラジオ番組を利用したPR活動事例の発表が行なわれ、とくに関係機関との連携や住民への理解促進の重要性について理解を深める機会となりました。

 

本大会の概要については「民生委員・児童委員のひろば」来年2月号でお伝えする予定です。

全民児連 堀江正俊会長 式辞

第83回(平成26年)全国民生委員児童委員大会「大会宣言」

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